テンピュール枕の特徴

テンピュールの技術

 

ここまで枕の重要性についてお話ししてきましたが、そんな枕の悩みに応えるのがテンピュールの枕というわけです。

テンピュールはNASAが1960年代にスペースシャトル計画で宇宙飛行士の体にかかる重力を緩和するために開発したヴィコエラスティックホーム素材をベースに、スウェーデンのファゲダーラ社が商品化させたもので、まさに画期的素材だったのです。

 

こうした航空宇宙テクロノジーを一般の商品にして市民生活に貢献したことから1998年にNASAから表彰を受けた程で、現在製品はデンマーク工場で生産されています。テンピュール枕の最大の特徴は「体圧分散」という機能にあります。

 

これは人の体温と体重を敏感に感知してゆっくり沈みながら体を支える細胞構造を持つ特殊粘弾性ポリウレタンフォームということで、連続気泡構造になっていて、体の凹凸に沿ってテンピュール枕自体が形態変化し、体圧を全体に分散させて体にかかる圧力を大きく軽減します。

 

体の形そのままに反応してくれるので、首や体についても正確なポジションとなり、まさに理想的な背骨のS字が保てるわけです。体圧が無くなればもとの形に戻るので、この点も普通のウレタンフォームとは大きく異なります。

 

又、テンピュール素材は抗菌処理されているので細菌が発生しませんし、高密度フォームなので耐久性にも大変優れ、保障期間は3年間というネックピローとしては異例の長さとなっています。こうしたことからテンピュールは一般家庭用のみならず、多くの病院でも患者さんの介護やそれを防止する目的として広く利用されています。